施主やその両親が建築関係の場合は通常より気を使います。なぜなら、住宅とゼネコンがする工事は天と地ほど違いますが、比較してくるので初めに経験を踏まえて伝える必要があります。または、住宅のクロスや電気工事、暖房工事に勤めている方だったりすると、注意する事それぞれありますよね。施主支給だったり、施工方法だったり、立ち会いたいなどありますよね。
どれだけ、情報をはじめに知っておいて、施主へ伝えて問題を抑えるのは結構場数経験が必要です。その経験が全くなく知識不足していた時に起きたお話です。
1.屋根板金工事を施工してから
板金工事が終わり、間もなくした時に営業に施主から連絡がありました。
“板金の納まりで気になるところがあるので、父に連絡してください”
との事でした。
営業から話を聞くと、施主の親が、住宅の板金工事もする会社に勤めており、休みの日に見に来たようです。
なので、営業から私に電話番号を渡され電話してくれと伝えられました。
2.板金の納まりが悪い
営業から伝えられて、直ぐに施主親に連絡しました。
すると、お直してほしいのか、仕方ないのか、大丈夫だけど直してほしいのかはっきりしない会話が続きました。
さらに、親自身が弊社で考えてやっていること、防水工事で必要と思わないことをなぜやっているのか、施工に自信がないのかなどと言ってきました。正直、防水予防をやって文句を言われる筋合いはないかと思いました。
結局はもちろん直してほしくて、後日現場で会うことになりました。
3.板金業者の担当者と立ち会う事になる
上司に相談をすると、立ち合いの際に施工した板金業者を呼ぶように言われました。
板金業者も嫌そうでしたが、了解してもらいました。
4.水がささりやすくなる!
当日、施主と共に立ち会うと3点指摘されました。
- 2段破風のつかみ部分をなくしてほしい。
- 板金をもっと長く出来ないのか。ジョイントが短い
- つかみ部分の板金の締めが甘い
5.出来ないものは出来ない
施主の親は板金業者も来ていると思っていなく電話の勢いと違いました。
2段破風の1段目と2段目の板金をつなげてほしいと言われており、出来なくはないが尾垂なくていいとの事でした。本来なら水切りの観点で必要ですが、施主親を説得できず行うことになりました。
板金の長さですが、自社の機械の長さで最長なので難しいことを伝えると納得していました。
親としては、長さが長ければジョイントが少なくなりますし、また、破風が取り付く面の長さが短ければジョイントを真ん中に持ってきたり1枚で行かせてあげたかったようでした。
また、つかみ部分の締めが甘いところは謝罪をして対応をしました。
6.やり取りを見ていた奥さんが不安になる
施主親と板金業者と私とのやり取りを見ていて、対応する事になったところや板金の締めが甘いところを聞いて不安になっていました。そのことを親に話しているのを聞いて施主に申し訳ない気持ちになりました。
7.手直し後、施主親に確認してもらいOKもらう。
後日、板金業者で手直しを行いました。そして、改めて親と立ち合いを行い大丈夫です。とお言葉をいただきました。
8.反省
今回は、親が建築関係だったことを把握しきれていなくフォローがおろそかだったと思います。
手直し内容的にも親の知っているからという意味でのわがままですし、ハウスメーカーによってやることも全て一緒ではないですので、そこを混同させて親に話させてしまい、施主も不安にさせてしまったのが私の改善点と考えます。勿論、つかみが甘いところに関しては業者、私も反省しないといけないです。
改善点としては、施主支給の提案が一番かと考えます。しないとなるのであれば、弊社のやり方を信頼してやらせてもらう事を説明する必要があったのかなと感じました。
今後、私の様にならないように皆さん気を付けましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。