なかなか自分の主張を伝えるのが苦手で、うまく主張できる人に譲ってしまったり周りの同調を得られず意見が通らないことが多いです。
ただ、譲ってもうまくできるのならいいですが、出来なかったら会社に不利益が被るし、自分も損がします。何よりお客様は関係ないのに迷惑を掛けてしまいます。今回はそんなお話です。
1.着工スタート時は余裕のある工程
着工(工事のスタート)が通常より早く10月からで引渡し予定が4月頭でした。約半年近くの工程でしたが、年末年始や雪がよく積もる地域や施工大工が1人予定だったこともあり長くとってくれていました。それでも、多いかなという状態でしたので、当時は早く完成して引き渡しまで置いておく状態になるかと予想していました。
2.大工入り直前に他現場に引っ張られる
基礎工事も完了して、大工入り直前に先輩から引き渡しがきつい現場があるので大工工事に余裕あるところはないかというアナウンスがありました。私は、引き渡しまで時間があるのでいいですよと伝えました。
なので、大工入りを1週間ほど伸ばして進めました。
3.大工入り後、また他現場に引っ張られる
また、同じ先輩から次は違う現場で遅れていて大工の手を貸してほしいと言われました。
聞いたところ引き渡しに差し支えないと思い大工の手を一度私の現場を抜けて手を貸しました。その際に、これ以上は厳しいと思いますよと伝えて了承しました。
施主には大工が遅れて入る事、中抜けする事を伝えていました。また、引渡しも変わらないことも伝えていました。
4.中抜けして戻ってきた矢先に…
3週間ほど抜けて戻ってきたときに、また、先輩から声がかかりました。
大工工事がきついところがあって…と
私は流石にもう貸せませんと伝えると、上司が間に入り大工を入れ替えたらいいのではと言われました。
ややこしい話ですが、私の現場に入っていた大工を先輩に貸してしまって、すぐには入れないが2週間後に、2人組の大工がほかの現場を終えるのでその大工に残りの工事をしてもらえば間に合うから手を貸して欲しいという内容でした。
先輩・上司に言われたら、従うしかありません。また、施主に言わないといけないと思うと心苦しい気持ちもありました。
5.2人組の大工が終わってこない
2人組の大工が入る予定でしたが、前の現場が完成できず遅れていたのです。なんと管理していたのは何回も出てくる先輩の現場でした。
結局、予定より2週間ほど遅れて入ってきました。
6.引き渡しの延長をお願いする。
どうにも引き渡しは難しいと思い、施主へ引き渡しの延長を申し入れました。
すると、大工が何回も抜けていて忙しいと思いますが、こちらも引っ越し業者に依頼していて繁忙期ですがら、簡単に変えれないです。そして、引き渡し日は変わらないと伝えてくれていたじゃないですか。
と言われてしまいました。その通りですよね。なんも反論できませんでした。引き渡しは変えずに進めることになりました。
7.引渡し2週間前に大工工事が完了
大工工事が終わったのが、引渡し2週間前でした。吹き抜けもありクロス工事も時間がかかります。
なので、大工工事中にクロス工事もラップさせながら仕上げ工事をスタートしていました。
どちらにしてもギリギリでした。
8.何とか間に合った引渡し
当時の私は仕上げ工事2週間であげるのは初めてでした。なんとかできるもんだなと感じたのと今後こんな冷や冷やは味わいたくないと思いました。
そして、引渡しに施主が来て何とか間に合いましたねと言われて、次に大丈夫ですかでした。
私は大丈夫ですと、何かございましたら引き渡し後でも対応を致しますと伝えました。
施主は私が思っていたより、私に不信感を抱いていました。
9.施主からアフターの連絡が1週間おきに連絡が…
引渡しで間もなくして連絡がありました。下記内容が小分けに伝えられて毎週行きました。
- 建具の枠との隙間間隔 (木は動くから調整範囲を設けていてそこは違っても仕方がない)
- 外壁と外壁のジョイント部分の塗膜のハジキ(タッチアップ対応)
- クロスのスキ(木の動きで出るもの2~3年は出る)
- 水道メーター廻りの土の下がり(配管がありあまり転圧がかけれないので始めのうちは下がる)
上記内容が2ヶ月くらい順繰りで毎週呼ばれていました。施主は当社の休みの日しか予定が取れないと言われていました。日曜日は家族の予定があるのでとの事でした。当然ですよね。家族優先です。
10.アフターの度に言われるのが…
当社休みの日に都度対応していたのですが、毎回工期を急がせたせいですかね。と聞かれました。どの家でも起きることを特別な事と感じてしまっていたのです。
その際に、施主に対して申し訳ない気持ちとそうさせてしまった事を反省しました。
11.アスファルトからスギナが生えてくる
アフターも落ち着いて、半年ぐらいたった位にアスファルトからスギナが生えてくると言われました。
一度、見に行くと確かに生えていました。
外構業者の社長に聞くと開粒土と言われるアスファルトは種が表面から入りやすいので生えやすいから薬剤で根まで枯らすしか方法はないとの事でした。
12.施主に説明するも納得しない
外構業者と一緒に説明に行きましたが、納得しませんでした。周りが同じ仕上なのになってない。知り合いに聞いてもなってないとの事でした。
地域性によりますし、アスファルト近くにスギナあれば生えますけどね。理解したくないのです。
外構業者もするのを諦めて、アスファルトを剥がして舗装し直すことにしました。
13.舗装し直すも生える
施主立会の下で舗装を行いました。
時間が経つと結局生えてきました。
施主に違う用件でアフターに行った際に話したのですが、職場の駐車場が舗装されてなくて草が生えているところでもしかすると種を運んでいたかもしれない。との事でした。
確かのタイヤの近くですし、暖かくなるし可能性はありますよね…
14.反省と改善
今回は工程の管理不足が招いてしまった問題でした。私自身ももっと論理だてて説明して主張していけば変わった話ですし、全体(他現場)の工程を見ていれば、もっと良い方法があったのかもしれません。
先輩や上司の答えが正しいわけではないので自分も納得し進めていこうと深く感じた問題でした。
工程の管理不足で結局施主に迷惑や不安感を煽ってしまって大変申し訳ない気持ちでした。
皆さんも私の様にならないように気をつけて、職場の方と協力していけば大丈夫だと思います。頑張っていきましょう。