図面通りだから大丈夫、いつも工事している職人だから大丈夫・・・。勝手に判断してお客様、職人から信用を失った現場担当2棟目の現場のお話です。
1.大工さんからの助言
大工工事の内部下地中に、大工さんからS.clo(シューズクローゼット)の折れ戸の高さについて聞かれました。折れ戸の取り付く開口部が、7尺高(約2m)になっているけどいいのか?との事でした。
現地で図面を開いて見てみると7尺高で表記されていたので、大丈夫ですと答えましたが先輩たちにも聞いたほうがいいぞと言われました。ですが、当時の私は図面通りだし気にしなかったというのと、先輩たちに相談や確認することをされてしまったのです。
本来であれば、大工に助言されたときに図面を疑う事、現地での完成イメージをする必要があったのです。
2.折れ戸が取り付いた時の違和感を感じるのか?
大工工事が終わった頃、営業Cが見に行きました。そして、私に連絡がありました。なぜ、S.cloの折れ戸高さが低いのかと言われました。私は図面通りですよと答えましたが、会社の標準施工を知っているのかと聞かれました。何も答えられないでいると、誰かに聞くか調べなさいと言われました。
その後、上司に確認すると取り付いた想像もしくは、取り付いた現場を見て違和感はなかったかと言われました。
玄関のタイルが貼っているところは下がっていて、床が貼っている部分は高くなっている。ところで玄関タイル部分に7尺高のリビングや居室に取り付いている部屋と同じものが取り付いていると床が貼っているところから見ると折れ戸の上部分が見えて恰好が悪いし、安く見える。なので、リビングに取り付いている扉と揃えるように8尺高にするのだと教えられました。
納得したのと大工の意図したことに気が付かなかったこと、図面を疑わなかったことで情けないというか、自分の知識図足で迷惑をかけてしまったと申し訳ない気持ちになりました。
3.施主の信頼もどん底に・・・
上記内容を踏まえて確認の為、現地に向かうとたまたま施主がいました。その時遅い時間だったので職人もいなく、施主から中を見せてくださいと言われ、そのまま中を見せている時にS.cloの折れ戸について会社の中で話になっていることをそのまま伝えてしまいました。すると、施主は確かにそうだね。となったと同時に他も大丈夫なんですか?確認してもらってください。と言われてしました。
自分の知識・経験不足をカバーする動きをしなかったからこのようになったのです。確認してもらってください。なんて、担当の私でもなく違う人に見てもらってくださいと言われているのでものすごく悔しかったです。
4.会社に報告
会社に戻り内容の報告・施主にあって話したことを伝えました。今回は、設計も間違い、私も防げるタイミングを逸してしまっており大工工事の手間、材料を私と設計の折半で支払いすることとなりました。
私自身の教訓となりました。そして、その後は施主からのチェックも厳しくなり、指摘される事が多くなりました。自業自得です。そのなかで、またミスをしました。その内容は改めて書かせてください。
5.反省と改善
今回は、知識・経験不足が露呈した内容だと感じます。もっと他現場をみたり、先輩に聞いたりしていかないと改善していかないですよね。施主に見抜かれるとその後は後手後手に回る可能性があります。
改善する内容は
- 経験を知識でカバーする(社内標準施工を読み込む・建築資格の勉強をする)
- 知識もなければ、恥ずかしがらず先輩に図面を持っていって注意点を聞く。
- すぐに調べる事、後で野郎は明日野郎です。
- 分からければすぐに聞く。時間が経てばどんどん聞きづらい状況になるからです。
- 図面も疑う事。作っているのは人間です。そこも疑う余地はあります。
上記内容を改善しようと決めた担当2棟目でした。皆さんも私と同じようにならない様、ご無事・ご安全に頑張りましょう。最後まで読んでいただきありがとうございました。