#2 新築造作カウンターのイメージ共有不足と提案力(自信)不足

皆さんは、友人や家族と話していて自分の伝えたかった事と違った意味や物で受け取られたことってありませんか?私が2009年頃に仕事で起こしてしまった話です。

1.イメージ共有不足で起きた2つの問題内容

  • トイレ横に取り付く造作カウンター(大工が造る棚の事)を施主と現地打ち合わせで高さを1mで決めたていたが、カウンターが取り付いたのを見て施主がトイレに座ってカウンター上の物を取ることを考えると高いとの事で、大工協力の上で高さ70㎝へ変えたこと。
  • 一度断ったリビングに取り付け希望の造作カウンターを営業Bと大工に話し作ることになる。その後、完成を見て色のイメージ違いと自身の対応が悪く会社負担で作り直しを行う。

 上記内容は自身に任せてくださいという自信の無さと、それに伴うプロとしての知識不足。そして、打合せ時の確認の為の書類不足(施主へ渡すもの)でした。その対応をしていれば問題は起きていなかったです。

2.現地にて施主・営業B・大工と図面内容の確認打合せ

 現地は大工工事中で外壁を貼る前の段階が終わるころに、施主・営業B・大工と中棚や枕棚、造作物(可動棚やカウンターの事)の高さや設置位置を確認をしていました。

 その中でトイレ横に付く造作カウンターの高さを確認する際に、トイレに座って使う事も考えれば70㎝~80㎝程度の高さいいですよとメジャーで高さをあてて私と大工で説明すると『低いので上げてください』と言われました。

メジャーをあてながら確認すると1mの高さが希望でした。大工は、もし座ってカウンターの上にあるものを取るとなると使いづらいと説明してくれましたが、少し悩んでいましたが1mになりました。

 本来でしたら私が施主の要望を止めて、せめて80㎝にしましょうと話すところですが、当時知識も経験も少ない私は施主がそれが良いならと思い工事を進めたのが問題でした。

3.もう一つの追加造作物

 現地の打合せ時に一度私が事務所での電気配線打合せ時に断っていたリビングへの追加造作カウンターの話が施主から大工と営業Bにされました。

 要望は建具(リビング扉)と同じカウンター・扉・側板で作る(カウンター下部に棚を付けて色も揃えて)という内容でした。大工入り間近の話で上司に相談すると工期が伸びる可能性と本来造作追加は着工前(工事がスタートする前)までの約束なので断っていました。

 大工は施主の話を聞いて、色を揃えなくてよいならホワイトボードやポリランバーといわれる物を使えば作ることが出来るといいと話、営業Bもわざわざ私に『出来るって』と言ってきました。1対3の状況で断れず追加造作の工事をすることになりました。

4.追加造作カウンターのイメージ打合せ

 私なりに造作カウンターのサイズや使用する材料も載せたイメージ図を描き、金額を提示しました。

施主は金額・イメージ図に納得して打合せはスムーズに終わりました。

5.一つ目の問題の発生 施主のイメージと提案力不足

 大工工事も佳境に入るころに施主が現場へ見に行きました。

すると、営業Bに連絡が入りトイレのカウンターが打ち合わせと違う高さになっていると言われたとの事で現場へ一緒に向かいました。

 現場に到着すると、既に大工と施主がトイレで話していました。高さは打合せ通りの1mで取り付いてました。施主は打合せ通りということは理解していましたが、イメージが違うと納得していませんでした。

『こんな高くなると思わなかった。』

『素人だから分からなかった・・・』

施主から上記の事を言われ、大工も協力してくれカウンターを高さ70㎝へ下げることになりました。

初めて家を建てる施主の生活をイメージして提案出来ていなかったつけが来たのです。

6.二つ目の問題の発生 イメージの共有不足と確定事項の書類不足

 大工工事も終え、仕上げ工事(クロス貼りや暖房取付など)も終盤に施主が現場へ見に行きました。

また、営業Bに連絡が入ります。追加造作したものの色が違うとの事でした。現場に行くとホワイトボードで作成していたので打合せ通りのホワイト色でした。

 施主は『ホワイトで作るが色は塗装して建具と同じ色になると思っていた』と言われました。

 私も工事金額を提示する際に一式金額(明細の無い見積)で出しており、施主も分からなかったと言われました。

非難を言われましたが、直すのであれば追加金額を出してもらえないと出来ないと伝えました。

納得したとは言えない状況でしたがその場は終わりました。

7.会社へ報告と私の問題点

 上司へ報告すると、高さの確認を行ったと言うが自身が本当にその高さいいと思って説明したのか、親身になって話をしたのか聞かれました。そのように説明しても納得しないなら書類を取り交わして図面に反映させる様に言われました。

 また、追加造作を受けてしまったらしっかり書類を残していかないと施主も自分自身の間で言った言わないの話になってしますから仕様の取り交わしをするように言われました。

 そして、私が施主より若いく話し方で下に見られやすい。

 普段から言葉遣いをこれから気を付ける事。

 猫背の姿勢も直したほうがいい

上記を指摘されて直さないといけないなと感じていた時に会社へ施主から電話が・・・

8.施主からのクレーム

 私や営業Bではなく会社に施主から電話が来ました。

私の態度や、造作カウンターに付いて話したいから上司を出せという内容でした。

そして、私と上司で施主宅へ訪問することになりました。

9.上司と一緒に謝罪へ

 施主宅へ訪問すると、担当の私が頼りない・進捗状況の連絡が初めのころより少ない・資料が見づらい・家を建てたい人を紹介できないなど言われました。反省しないといけない内容ばかりでした。

 その後、造作カウンターを会社負担で作り直すことになりました。

会社に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。そして、二度とこのようにならないようにしないと思いました。

10.改善点と反省

 造作カウンター・作り付けの家具などを作る際は、施主がどのように使うのか、置くのか、イメージをどのように持っているのか確認したうえで提案する必要があります。

 そのうえで、知識は必要で住宅であれば2級建築士や福祉住環境コーディネーターなどの資格の勉強をすれば自然とついていきます。参考書が無くてもヤマダ電機だったりニトリ行けば家具の標準寸法も実際に見て勉強できます。

 また、事前にどのような用途が知っている場合は、インターネットや本に載っている標準高さを印刷して打ち合わせを行えばスムーズです。

 なので、経験からくる説得力は知識や資料でカバーするしかないと考えますが、一番手っ取り早いのは

自身より経験のある上司にいつもどのように説明しているか聞いてみるのもいいと思います。

きっと、ヒントがあると思いますし、良ければそのままマネしてもいいよね。

 皆さんも私と同じ過ちをしないように、ご安全・ご無事に頑張りましょう!

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